5.欲はどこからくるのか

欲を生むもの

ではこの自覚できない欲はどこからくるのでしょうか?

自覚できていない意識が、勝手に動き回っているのです。
自分では何も考えてもいないのに、勝手に怒ったり、勝手に怖がったりしているのです。

条件反射のように腹が立ったり、悲しんだり、怖がったりしているのです。
そのことを私たちはわかっていません。

自分の意識は自分のコントロール下にあると信じているのだからわからなくって当たり前です。

 

ほとんどの場合、無意識下で動くその意識には道理などありません。
怒りや恐れ、悲しみなどは、そういう意味で一見筋が通っているように見えますが実は無茶苦茶な理屈なのです。
本当に無茶苦茶なのです。

本当は怖くないのに怖く思えてしまいます。
本当は悪くないものが悪いものに見えてしまうのです。

無茶苦茶な理屈だからこそ、冷静にみつめればおかしいことに気がつくはずです。
でも、気がつくことはほとんどありません。

怒っている時は、怒ることが当たり前だと信じています。
恐れている時は、恐れることが当たり前だと信じています。

筋が通るように~もっともらしい理屈で~その怒りや恐怖を後付けで正当化しているから気が付けません。
無茶苦茶な意識が、私たちにその存在を私たちに気付かれないようにするために
後付けで、“これは私が考えた結論なんだ”と感情に大義名分を与えるのです。

条件反射で生まれた感情なのに、それを自分で考えた結果だったり、性格だと信じ込ませているのです。

 

様々な場面で私たちは気付かざるもう一人の自分に操られています。

そして、操られている時は、心の乱れた状態=苦しい状態です。

苦しみの原因は欲です。
欲の原因は無意識にあります。
わからないのは、無意識を自覚していないからです。
だから、解決できないのです。
自分が自分でないと云うことは、ただそれだけで苦しみなのです。

だから、この無意識下にいる、もう一人の自分に気がつくことが最初の一歩なのです。

 

このもう一人の自分を、インナーチャイルド(以下インチャ)と呼んでいます。

 

 

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