7.過去世の意識

過去世の意識

過去世とは一般的に前世と呼ばれているものです。

私たちの生命は、長い長い道のりを経て“今”にあります。

先祖の意識は厳密には自分の意識ではありません。
しかし、過去世の意識は忘れているとはいえ自分自身が過去に感じた感情・意識なのです。

だから、自分の前世が何だったのかと気にすることはありません。

今のところ、この項では例をあげないでおいた方がいいと考えています。

なぜなら、

「私も前世に問題があるから苦しいんだ」
「私が今こんなに苦しいのは前世のせいなんだ」

どうしても、こう考えてしまいがちだからです。

人とは弱いものです。
そして、苦しみのまっただ中に居る時、現実逃避したり、何かに原因を求めたくなるものです。
昨今、前世などという言葉も当たり前のように市民権を得てきたように思います。
一昔前なら訝しがられるようなこの言葉も、今では当たり前に使われるようになりました。
目に見えない世界を頭ごなしに否定しないという意味では良いことなのかもしれません。
でもそれは、苦しみの原因を『証明できない“過去世』”に見出して、現実から目を背けてしまうという副作用もあります。

逆に言うと、苦しんでいる人が多いからこそ、過去世が受け入れられているのかもしれませんね

それが悪いとは申しません。
ただ、必要な情報は、今を生きる私たちの感情に現れています。

過去世を知ることに意味があるのではないのです。

過去世を知ったからといって解決にはならないのです。

大切なのは苦しみを逃げることなく見つめること。

苦しみに気付けている人は、幸いだと私は思います。

 

 

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