8.いまを生きる

インチャを癒すとは『いまを生きる』こと

 

インチャとは過去の抑圧された意識です。
解決できないまま、光を与えられることなく沈んだ、かつての私たち自身の意識です。

潜在意識に時間の概念はありません。
辛かったあの時の私たちの意識は、今もあの日と同じように苦しんでいます。

そんな苦しみにあえぐインチャの悲鳴によって、私たちは時に怒り、悲しみ、そして恐れるのです。

インチャをなくすためには、インチャを見つけなければなりません。
インチャを見つけるためには、自分の心の中を見つめていくことが必要です。
自分の心の中を見つめていくために必要なことはなにか?

それは

 『 いまを生きる 』 ということです。

私たちの意識はその大半が今にありません。

「あの時、○○をしてしまったから」
「この先どうなるんだろう」

私たちの意識は、放っておくと過去に未来にと落ち着くことがありません。
過去はインチャが見せる幻です。
未来もまた、(時に希望すら)インチャの後悔をもとにした投影に過ぎないのです。

だから、“いま”にあることが何よりも大切なのです。
“今この瞬間”に意識を杭打ちすることで、始めてインチャを知ることができます。
“今この瞬間を生きる”とは自分自身を知ることです。
つまりは、己自身を知ることが何よりも大切なのです。

ここに近道はありません。
近道に見えるものは、結局その場しのぎになることが多いようです。
酷い時には近道だと思っていたのに、気がつけば時間を無為に浪費していただけだった。
そしてまた新たな苦しみの原因を重ねてしまっていた・・・なんてことも多いと聞きます。

だから、「いまを生きること」を忘れないでください。

 

悪いことなど何もない

いまを生きるとはどういうことでしょう。
それは自分の感情をみつめること。

目の前に起こる現象には、何の原因もありません。
目の前の現象に、「良い」も「悪い」もないのです。

だから、恐れずに感情を見ればいいのです。
すると目の前で起こっていることは、ただのきっかけに過ぎないことに気が付きます。
目の前の(ただそれだけでしかない)現象に意味づけして、それを怖がったり、恐れたりしているのです。
すると、その大半が「いま」ではないことに気が付きます。
後悔という過去であったり、「不安」という未来だったり・・・。
この世に悪いことなど何もありません。
あなたに悪いことなど何もありません。
ただ、私たちが感情の奴隷になっていることに気がついてないだけなのです。

 

霊性向上のすすめ

私たちが苦しんでいるのは、現象のせいではありません。
現象をきっかけに、感情のスクリーンに映し出された物語に苦しめられているだけなのです。
スクリーンに映し出された映像は、どれだけリアルでも所詮は虚構です。
フィクションをフィクションだと見抜けた時に、恐ろしい物語も娯楽になるのです。
同じように、感情の動きをしっかり見定めることが何より大切なのです。

ここにHow Toは存在しません。
残念ながら。
地道に見えます。無駄に思うこともあるでしょう。
でも、それが一番の近道なのです。

こんなことをしていて、何になるのだろう。

そう思うこともあるでしょう。
しかし、しかるべき師について怠らず日々を重ねていけば、必ず道を進むことができます。
インチャを癒し、霊性を向上させていく。
その時、過去の奴隷でもなく未来の従属者でもない、今この瞬間に立つ“人生”が始まるのです。

体の不調で苦しんでいる方も、こころの苦しさを抱えている方も、未だ過去や未来に執着して自分自身の航海を始めようとしない私たちに、「早く進みなさい」という内なる声に気が付けている人なのかも知れませんね。
やはり、苦しめる人は幸せ者だ・・・そう思います。

こんな僕でもここまでこれました。
まだまだ未熟者です。
それでも10年前の自分とは比べ物になりません。
10年前の自分には、世界がこんなふうに見えるとは思ってもいませんでした。
でも、私もまだまだです。
「まだまだ」でいいのです。
大事なのは「どこにいるか」ではなく、
「どこに向かっているのか」
「歩みを続けているのか」
この二点だけです。
何も特別なことはありません。

皆さんも気がつけば

「なんて高いところまで来ることができたのだろう」

いつの日か、自分の成長と、そこから見える風景に驚く日がくることでしょう。

 

 

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